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部屋で横になる青少年

日本および世界で子どもと青少年のウェルビーイングを守る取り組みを強化

YouTube は、子どもと青少年が学び、興味を探求し、自己表現をする場として活用されており、私たちはこの場所での時間を有意義なものにする責任を認識しています。そのため、子どもの発達、デジタル メディア、メンタルヘルス、オンライン学習の専門家で構成される青少年と家族に関するアドバイザリー ボードの助言に基づいて青少年向けのプロダクトや機能を開発し続けています。

  • 青少年向け動画の連続視聴に対する追加の安全対策: 昨年、私たちは青少年の発達段階や、オンラインで視聴するコンテンツが心身の健康にどう影響するかについての知見に基づき、アップデートを展開しました。青少年と家族に関するアドバイザリー ボードと協力し、単体で視聴するのは問題ないものの、繰り返し視聴されると一部の青少年に悪影響を与える可能性のある動画カテゴリを特定し、安全対策を開発しました。具体的には、そうした動画の連続視聴を防ぐため、動画の視聴を分散させる仕組みを世界中の青少年向けに導入しました。これらの安全対策は当初、接触を伴わない喧嘩や威嚇といった社会的攻撃性を示すコンテンツ、および理想化された身体的特徴や体型を比較するコンテンツに適用していました。

現在、この対策の対象をさらに広げ、繰り返し視聴されると一部の青少年にとって悪影響を与える可能性のあるトピックを、更に拡大しています。これには以下が含まれます。

  • 青少年を狙った、非現実的または不適切な金融アドバイス:例えば、「一攫千金」を謳う内容や、特定の商品の購入を進めてお金持ちになれると示唆するもの、宝くじで儲けられると示唆するものなどが含まれます。
  • 非行やネガティブな行動を描写するコンテンツ:テストでのカンニング、自己利益のための嘘、他者に悪影響を与える公共のいたずらや危険行為への参加(例:店で働いているふりをして客に不快な思いをさせる)などが含まれます
  • 青少年を残酷で悪意のあるように描写したり、他人を嘲笑するよう促したりするコンテンツ:公共の場で「そっとしておいてほしい」と伝える人をしつこく追いかけたり、経済的に困難な状況にある人をからかったりするようなものが含まれます。

これまでと同様に、詐欺子どもの安全ハラスメント危険ないたずらなど、YouTube のポリシーに違反するコンテンツを削除し、未成年者がそのような動画を視聴するのを防ぐため、コミュニティ ガイドラインを適用しています。

  • 「おやすみ時間のリマインダー」と「休憩のリマインダー」の表示を強化: 青少年がスクリーンタイムをより適切に管理できるよう、リマインダーが YouTube ショート と長尺動画の両方で全画面表示されるようになり、13 〜 17 歳のユーザーにはデフォルトで有効化されています。
    • 休憩のリマインダーは、動画視聴を一時停止するよう促すもので、任意の頻度で設定できます。13 〜 17 歳のアカウントでは、デフォルトで 60 分ごとに表示されます。
    • おやすみ時間のリマインダーは、特定の時刻に視聴者に動画視聴を中断して就寝するよう促します。最新アップデートは以下の通りです。
      • 就寝前リマインダーは、就寝時刻が 30 分後に迫っていることを青少年の視聴者に知らせます。
      • 青少年のデフォルトのおやすみ時間のリマインダーは、午後 10 時〜午前 6 時となりました。青少年の視聴者が就寝時刻を変更した場合でも、推奨される終了時刻は 8 時間後となります。
  • 青少年の保護者向け YouTube 管理機能: 昨年導入した任意の保護者向け管理機能を利用する家族が増えています。これにより、保護者と青少年は YouTube ファミリーセンターでアカウントを連携できます。保護者は、青少年のチャンネル活動(アップロード数、コメント数、チャンネル登録数など)に関する共有されたインサイトを確認できるほか、チャンネル活動に関するメール通知を受け取ることが可能です。さらに、責任あるコンテンツ作成について保護者と青少年の対話をサポートするために、外部の専門家と共同で作成されたリソースにもアクセスできます。これは、年少の未成年者向けに既存の保護者管理機能をさらに拡張したものです。

これらの取り組みはすべて、10 年前に 13 歳以下の子どもの視聴におすすめする YouTube Kids を立ち上げて以来、若年層のユーザーを保護し、保護者に管理機能を提供してきた、これまでの活動の延長線上にあります。安全性とウェルビーイングを守るための専用の保護策も含まれており、安全性、ウェルビーイング、プライバシー、メンタルヘルスを優先する YouTube の子どもと青少年に関する基本的な考え方は、この重要な取り組み全体の基盤となっています。

小学館コロコロコミック編集室 副編集長 / コロコロコミック研究所 所長 小林浩一氏

小学館コロコロコミック編集室 副編集長 / コロコロコミック研究所 所長 小林浩一氏

そして、YouTubeは、年齢に適した質の高いコンテンツを開発・展開するという共通のビジョンを実現するために、パートナーとも協力しています。今年 3 月には、YouTube は、10 か国を代表する 十数社の地域のコンテンツクリエイターおよびパートナーと共に、若年層向けの良質且つ年齢に適したコンテンツ開発という共通のビジョンを支援する「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」(Youth Digital Wellbeing Initiative)を発表しました。日本からは 3 つのコンテンツクリエイターおよびパートナーが参画しています。

現役保育士 / 育児アドバイザー YouTube クリエイター てぃ先生

現役保育士 / 育児アドバイザー YouTube クリエイター てぃ先生

また、日本では、先日 6 月 26 日に国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主催の Innovation Nippon 2025シンポジウム「子どもと社会をつなぐ、インターネットの未来像」を、こども家庭庁、総務省、文部科学省と共に後援し、上記の取り組みについて基調講演をさせていただきました。Youth Digital Wellbeing Initiative のパートナーの 1 社である小学館のコロコロブランドのコロコロコミック編集室 副編集長 / コロコロコミック研究所 所長 小林浩一氏は、「子どもとインターネット:企業に求められる責任と未来へのビジョン」というパネルディスカッションに、現役保育士 / 育児アドバイザーで YouTube でもご活躍されているてぃ先生は、「安心・安全なネット社会をどう実現するか:制度・ルール・多様な主体の連携を考える」と題したパネルディスカッションに参加し、それぞれのパネルディスカッションで活発な意見交換が行われました。

YouTube で働く大多数は親であり、大切な人のウェルビーイングを守り、デジタルでのルールを設定する際に、家族が直面する課題を理解しています。YouTube の目標は、保護者が子どもの YouTube 体験をカスタマイズできるツールを提供し、安心して、自信を持って興味を探求できる環境を育むことです。YouTube は今後もこの不可欠な取り組みへの投資と拡大を続けてまいります。