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コミュニティガイドラインの事前警告に関する改定

By YouTube Team

YouTube では設立当初から、 コミュニティガイドライン によって YouTube のコミュニティを有害なコンテンツから保護してきました。現在、大多数のクリエイターは誠意を持ってコンテンツを作成しており、YouTube のポリシーに違反することはありません。一方で、意図せずポリシーに違反してしまう場合もあります。YouTube はそのようなクリエイターへのサポートを強化するために、コミュニティガイドラインの 違反警告 を回避するのに役立つ、新しいツールの導入に継続的に取り組んできました。そしてこのたび、YouTube のコミュニティを保護するポリシーとシステムは維持しつつ、新たな一策を講じることになりました。YouTube は、この取り組みが、YouTube を主な活動場所として利用している多くのクリエイターの支援に繋がると考えています。


YouTube では、ポリシーについて学ぶ機会を作ることによって、意図せず YouTube のポリシーに違反するクリエイターの数を減らすことができると考えています。2019 年には、初回の違反行為に対して発行する 1 回限りの事前警告 を導入し、クリエイターはさらなるペナルティ(違反警告)を受ける前に、何が問題だったのかを確認する機会を得られるようになりました。現在、事前警告を受けたクリエイターの 80% 以上が、ポリシー違反による更なる警告を受けることはありません。


しかし、YouTube では、プラットフォーム内外の変化に対応するためにコミュニティガイドラインを継続的に見直し、必要に応じて 更新 しているため、クリエイターからは、ポリシーの線引きについての理解を深めるために、より多くの情報が欲しいという声が寄せられています。また、意図した違反であるかどうかに関わらず、警告を受けると、機能制限により投稿スケジュールに支障をきたす可能性があるだけでなく、 YouTube パートナー プログラム を通じてビジネスを構築しているクリエイターにとっては、収益にも影響が出る可能性があります。


米国時間 2023 年 8 月 29 日より、コミュニティガイドラインの事前警告を受けたクリエイターは、ポリシーに関するトレーニングコースを受講できるようになりました。このトレーニングコースによりクリエイターは、ポリシーに違反するコンテンツのアップロードを避けるための方法を学ぶことができます。コースを修了すると、90 日間同じポリシーに違反しない限り、事前警告は失効します。


YouTube は、この改定が、コミュニティガイドラインに準拠したコンテンツの制作に努める大多数のクリエイターを支援し、YouTube がすべての人にとって安全で責任あるプラットフォームであり続けるために役立つものだと考えています。


本改定の詳細


各トレーニングコースは、どのようなコンテンツが YouTube のポリシーに違反するのかをより明確に理解できるように作られています。たとえば、あるクリエイターが性の健全性について教育することを目的に動画を投稿したとします。しかし、YouTube の ヌードと性的なコンテンツに関するポリシー において、この動画が十分な コンテキスト (追加情報や視聴者への説明)を追加していなかった場合、コミュニティガイドラインに違反していると判断されることがあります。


これまでは、その違反が初めてのものだった場合、対象となる動画を削除したうえで、そのチャンネルに対して失効することのない事前警告を発行していました。今後も、違反コンテンツを YouTube から削除することに変わりはありませんが、トレーニングコースを受講したクリエイターは、ヌードと性的なコンテンツのポリシーに関する一連の論点について確認し、ポリシーで許容される範囲について理解を深めることができます。

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コース修了後の流れは以下のとおりです。

  • 90 日間同じポリシーに違反しなかった場合、チャンネルの事前警告は失効します。
  • 90 日が経過する前に同じポリシーに違反した場合、違反動画が削除され、チャンネルに 1 回目の違反警告が発行されます。
  • 90 日を過ぎた後に同じポリシーに違反した場合、違反動画が削除され、事前警告が再度発行されます。クリエイターには、新たにトレーニングコースを受講する選択肢が与えられます。

なお、これまでは、違反したポリシーに拘わらず、事前警告は 1 回限りチャンネルに発行されるものでしたが、今後は、違反した特定のポリシーごとに、個別の事前警告が発行されます。これにより、コンテンツがポリシー違反となった理由を学ぶ機会が増えると共に、クリエイターはポリシーに関する複数のトレーニングコースを同時に受講できるようになります。


変わらないコミュニティガイドラインの基準


今回、YouTube では、誠実なクリエイターがポリシーをより深く理解できるようにする方法を導入しますが、コミュニティガイドラインの基準を変更したり、3 回の違反警告(three strikes)のルールを緩和したりするわけではありません。YouTube は引き続き、ポリシーに違反するコンテンツを削除します。また、90 日以内に 3 回目の違反警告を受けたクリエイターは、YouTube を永久に利用できなくなります。


これに加えて、違反警告の発行やチャンネルの停止に関する YouTube の ポリシー は引き続き有効です。度重なるポシリー違反があった場合、または悪質な不正行為が一度でも確認された場合は、アカウントが停止される可能性があります(これは、トレーニングコースの受講歴のあるクリエイターにも適用されます)。また、将来的には、違反を繰り返すユーザーに対して、トレーニングコースを受講できなくする可能性もあります。


クリエイターが YouTube のプラットフォームで違反警告のない状態を維持すること、YouTube のコミュニティ全体で健全な利用体験を維持し続けることを目指し、YouTube は今後も、クリエイターにポリシーをわかりやすくお伝えできるようよう努めてまいります。