YouTube における子どものプライバシー保護強化について
YouTube は、昨年の 9 月に、子どもと子どものプライバシー保護の強化、および米国連邦取引委員会(FTC)が提起した懸念に対処するために いくつかの変更を発表 しました。具体的には、全てのクリエイターが、コンテンツが子ども向けに制作したものであるかどうかを YouTube Studio で申告することが義務付けられます。また、子ども向けコンテンツを視聴しているユーザーのデータは、そのユーザーの年齢に関係なく、子どものデータとして取り扱います。
11 月には、クリエイターがコンテンツの申告をしやすいように YouTube Studio に設定項目を追加しました。これらの変更は、2020 年 1 月 6 日(米国太平洋時間)より全地域にて適用します。
子ども向けコンテンツとは
FTC によると、さまざまな要素を考慮し、子どもを対象としている場合に、その動画は子ども向けコンテンツに該当することになります。 判断基準となる要素 には、動画の主題、子どもの登場人物やテーマ、おもちゃ、ゲームに焦点を当てているかどうかなどが含まれます。
YouTube では、子ども向けコンテンツを識別しやすいように、 新しい視聴者設定 を昨年 11 月に YouTube Studio に導入しました。これにより、クリエイターは自分のコンテンツが子ども向けかどうかを自分で設定できます。これは、コンテンツを一番よく理解しているのはクリエイターご自身であり、クリエイター自身が設定できるべきであるからです。また、YouTube では、子ども向けコンテンツを識別するために機械学習を利用します。クリエイターは、その判定が間違いだと思う際には、設定を変更できます。YouTube がクリエイターの設定を修正するのは、不正使用やエラーが見つかった場合に限られます。
子ども向けコンテンツの視聴に関する変更
YouTube では今後、ユーザーの年齢にかかわらず、YouTube で子ども向けコンテンツを視聴しているユーザーについてのデータを子どものデータとして取り扱います。子ども向け動画に関してはデータの収集と利用を限定するため、YouTube の機能の一部が制限、または利用できなくなります。たとえば、これらのコンテンツへのパーソナライズド広告の掲載を停止し、コメント、チャット、通知、ストーリーや再生リストへの保存などの一部機能も利用できなくなります。
世界中の多くのクリエイターが、素晴らしい子ども向けコンテンツを制作しています。今回の変更は、そういったクリエイターに大きな影響を与えます。YouTube は、クリエイターが、今回の変更に対処できるよう支援するとともに、家族向けコンテンツのエコシステムの強化に注力します。YouTube では、この問題について継続的に取り組んでおり、数カ月以内に最新更新情報をお知らせする予定です。例えば、FTC の パブリック ワークショップ に参加し、 児童オンライン プライバシー保護法(COPPA)に関する意見を提出 しました。この中で、YouTube は、クリエイターが法的義務を果たし、質の高い子ども向けコンテンツを制作するには、明確なガイドラインが必要であると意見を提出しています。
YouTube Kids への継続的な投資
今後も YouTube は、保護者の皆様に対し、13 歳未満のお子様だけで視聴する場合は、 YouTube Kids の使用を推奨します。何千万人にもおよぶユーザーが毎週 YouTube Kids を利用し、最近、アプリ提供開始以来、最大となる週間視聴者数を記録しました。また、これより、すべての子ども向けコンテンツに YouTube Kids のプロモーションを掲載します。YouTube では今後も YouTube Kids の改善を進めていきます。たとえば、YouTube では最近、YouTube Kids をウェブブラウザやスマートテレビなどのインターネットに接続したデバイスでも視聴できるようログイン サポートを開始しました。保護者の皆様はこれまでより多くのデバイスで YouTube Kids にアクセスでき、お子様の視聴を管理できます。
「Responsibility(責任)」は、YouTube の最優先事項であり、これには、子どもや子どものプライバシーを守ることを含みます。YouTube は、この最優先事項に関して、ここ数年に渡り ポリシー 、 製品 、 取り組み に重点的に投資しています。今回の変更は、これらをより一層強化するものです。YouTube ではこれからも、子ども、家族そして家族向けコンテンツを制作するクリエイターに YouTube で最高の体験を提供できるよう、引き続き真摯に取り組んでまいります。
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