COPPA への意見提出について
「Responsibility(責任)」は、YouTube の最優先事項であり、そこには、子どもと子どもの プライバシーを守ることを含んでいます。2015 年に提供開始した YouTube Kids をはじめ、 YouTube は、この最優先事項に関して、ここ数年に渡り ポリシー 、 製品 、 取り組み に重点的に 投資しています。米国連邦取引委員会(FTC)は、児童オンラインプライバシー保護法(COPPA) に対する 意見募集 を 2019 年 7 月に開始し、既に多くのクリエイターが参加しているほか、 YouTube も米国時間 12 月 9 日に FTC に意見を提出しました。
質の高い子ども向けコンテンツ
Openness(開かれた場であること)が、YouTube の前提です。オープンプラットフォームであることで、世界中にいる何百万ものクリエイターが投稿したコンテンツを、さまざまな背景を持つ世界中の視聴者が無料で楽しむことができます。YouTube では、例えば工芸品を通して世界の文化を紹介するコンテンツなど、様々なクリエイターが子どもたちが夢中になる楽しいコンテンツを発信しています。そういったコンテンツは、子どもや家族に向けて、学びの機会を提供しています。 多くのクリエイターは、COPPA の複雑さや対応方法、そして事業に与える影響について懸念を示しています。子ども向けコンテンツの定義から、子ども向けコンテンツを見る可能性のある大人の取り扱いまで、疑問は多岐にわたります。これらは、法律関連の専門家を雇えない可能性がある小規模のクリエイターにとって特に難しい問題です。バランスのとれた明確なガイドラインがあれば、クリエイターのCOPPA への対応や法的義務を遵守する上で役立つとともに、クリエイターは、誰もが場所を問わずに視聴できる、質の高い子ども向けコンテンツの制作を継続することができます。
大人を大人として取り扱う 現在、FTC は、子ども向けコンテンツを視聴するすべての視聴者を 13 歳未満の子どもとして取り扱うよう、プラットフォームに対して義務付けています。しかしながら、YouTube では、大人の視聴者が幼少時から好きなアニメを楽しんだり、教師が生徒と共有するためにコンテンツを検索するなどの使い方もされています。 このような動画を制作するクリエイターは、今後使えなくなる可能性のある機能についても重要性を訴えています。例えば、クリエイターは、大人の視聴者から寄せられる有益なコメントの重要性について意見を寄せています。これが、子ども向けコンテンツを閲覧しているユーザーが大人であると証明できる場合、プラットフォームはそのユーザーを大人として取り扱うべきという意見を YouTube が支持する理由です。
子ども向けコンテンツの定義を明確に クリエイターから寄せられる一番多い質問は、「子ども向けコンテンツの定義」についてです。子ども向けに制作していないコンテンツにも、DIY やゲーム、アートなど、子どもの一般的な行動や遊びが含まれることがあります。そうした動画は、子ども向けでない場合でも「子ども向けコンテンツ」なのでしょうか? こういった点における不明瞭性は、クリエイターに不安を与えています。 FTC は、 11 月に この件に関する所見 (英語のみ)を公開しています。これは、正しい方向に向けた前向きな一歩ですが、YouTube は、主に子ども向け、子どもを含む幅広い年齢層の視聴者向け、そして、一般視聴者向けの定義については、より明確にする必要があると考えています。こうした区分を適用する場合には、動画の内容だけでなく、その文脈も考慮することが重要です。
FTC への協力
私たちは、子どもと子どものプライバシーを確実に保護することを目指す COPPA の取り組みを強く支持しています。また、YouTube は、子どもや家族が現在どうテクノロジーを利用しているかをより正確に反映させた更新や説明が、COPPA にも有益になるとともに、子どもや家族が幅広いコンテンツにアクセスして学び、成長し、探究できる環境を維持することにもつながると考えています。YouTube は、FTC の公開ワークショップへの参加などを通じ、FTC や政策立案者との対話を続けており、今後もこの問題に対する取り組みを継続していくことを約束します。
Please view the original post at http://youtube-jp.googleblog.com/2019/12/coppa.html