YouTube における子どもとデータの保護について
「Responsibility(責任)」は、YouTube の最優先事項であり、子どもや家族を守ることはその中でも最も重要な取り組みです。YouTube では、この取り組みを推進するために、 ポリシー や プロダクト 、プラットフォームの 運営方法 へ重点的に投資しています。YouTube では、提供開始以来、サービスを使用できるユーザーは 13 歳以上であることを定めていますが、家族向けコンテンツの増加や携帯デバイスの普及により、子どもだけで視聴する可能性も高まっています。
私たちは、このような状況でどのように対処すべきかを保護者や専門家、規制当局からの意見(本日、和解が発表された米国連邦取引委員会(FTC)とニューヨーク司法長官が提起した COPPA に基づく懸念を含みます)を受けて、注意深く検討してきました。
YouTube の子ども向けコンテンツのデータ取り扱いへの変更
YouTube の子ども向けコンテンツに関するデータの取り扱い方法を変更します。4 ヵ月後より実施するこの変更では、YouTubeで子ども向けコンテンツを視聴しているユーザーのデータは、ユーザーの年齢に関係なく、子どものデータとして取り扱います。これは、子ども向けに制作されたコンテンツからのデータの収集と利用方法を制限し、サービス運用のために必要な範囲に限定することを意味します。これらのコンテンツへのパーソナライズド広告の掲載を停止し、コメントや通知などの一部機能も利用できなくなります。子ども向けに制作されたコンテンツを識別するために、クリエイターはこのカテゴリに分類されるコンテンツを申告する必要があります。また、YouTube では、例えば、子ども向けのキャラクターやおもちゃ、ゲームなどを重要な要素として取り扱う、幼い視聴者を明らかに対象とするコンテンツを識別するために、機械学習を利用します。
YouTube Kids における様々な改善
今後も YouTube は、保護者の皆様に対し、 13 歳未満のお子様だけで視聴する場合は、 YouTube Kids の使用を推奨します。何千万人ものユーザーが毎週 YouTube Kids を利用していますが、さらに多くの保護者の皆さまにこのアプリとそのメリットを知って頂くために、キャンペーンへの投資も増やしていきます。また、製品の改善も引き続き行っていきます。最近では、YouTube Kids で視聴できるチャンネルの基準を引き上げ、YouTube Kids でのチャンネル数を大幅に削減しました。また、YouTube Kids はデスクトップ環境でも視聴できるようになりました。
家族向けコンテンツを制作するクリエイターの皆様へ
今回の変更は、素晴らしいコンテンツを制作し、それによりビジネスを構築している家族と子ども向けコンテンツのクリエイターに大きな影響を与えることを私たちは認識しています。
YouTube で本変更の適用を開始する前に影響を受けるクリエイターに対応していただけるよう、4 ヵ月間の期間を設けました。クリエイターの方にとって簡単ではないですが、この移行期間を通じて皆さまと協力し、本変更をよりよく理解していただくためのリソースを提供致します。
YouTube では、質の高い子ども向け、家族向け、また教育的なコンテンツの未来のために引き続き投資していきます。具体的には、子どものことをよく考えて作られた YouTube および YouTube Kids の世界中のコンテンツのために、 3 年間で1億ドルを投資する予定です。
社内トレーニングの導入
子どもを守るための対応策を十分に理解することは、会社全体の共通の責任です。そのために、この分野において YouTube が従うべき条件に関して、YouTube のチーム全員が必須で受けなくてはいけない年次トレーニングを導入します。
今回の変更により、YouTube をお子様や家族のみなさまにより安心して利用いただけるようになります。そして、 YouTube ではそのための取り組みを続けてまいります。今後も、 COPPAについて意見募集(英語) を行っている FTC を含め、この分野で世界中の立法担当者と協力していきます。また、今後数ヵ月のうちに、子どもと家族のユーザーのみなさまによる YouTube のご利用や、子どもに特化した視聴体験を含む全体的な取り組みについての考え方をご案内します。私は、子どもの安全について深い関心を持つ親と共に働いています。私たちは、子ども、家族そして家族向けコンテンツを制作するクリエイターにとって、YouTube が最高の体験を提供する場であることの重要さを理解し、そのために、引き続き真摯に取り組んでまいります。
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