世界が注目する日本のボーカロイド文化とクリエイター


Miku Yoodle

ボーカロイド(通称:ボカロ)は、単なる歌声合成ソフトウェアの枠を超え、今や一つの音楽ジャンルとして確立されています。特に YouTube においてその勢いは年々加速しており、言語の境界を超えた広がりを見せ、世界中のクリエイターや視聴者を熱狂させています。

ボカロが世界中で愛される背景には、YouTube 特有のエコシステムがあります。 楽曲が投稿されると、それに応えるように「歌ってみた」「踊ってみた」「描いてみた」といった二次創作(UGC)が次々と生まれ、言葉の壁を越えて世界中に広がっていく。この創造の連鎖こそが、ボカロをグローバルな文化へと成長させた大きな原動力です。

YouTube は、この「どこまでも広がる創作の輪」への感謝と敬意を込めて、 3 月 9 日(“ミク”の日)に 24 時間限定で、YouTube トップページのロゴがボカロカルチャーを表現する特別なデザインに変わる「Yoodle」を、展開します。

クリエイターのおむたつ 氏が手掛けた今回の Yoodle は、ボカロP(歌声合成ソフトウェアを使用する音楽クリエイター)が制作した楽曲を初音ミクが歌い、世界へ届けるカルチャーを表現しています。この Yoodle は、日本、アメリカ、インドネシア、ブラジルを含む世界 28 か国で掲載されます。

また、ミクの日をお祝いする SNS 企画も実施します。 「#ミクの日は YouTube に集まれ」にて投稿された、ボカロP、イラストレーターやファンの皆さんからのお祝いメッセージやイラストもぜひご覧ください。

特別動画コンテンツ:MIKU TONIGHT!

今回の Yoodle に合わせて、初音ミクが MC を務める特別番組「MIKU TONIGHT!」を公開します。 番組では、国内外のボカロPや関係者をゲストに迎え、ボカロカルチャーのこれまでの歩みと未来について語り合います。

また、その他、ボカロのカルチャーとクリエイターたちをご紹介する再生リストも用意しました。

出演者からのコメント(出演順、敬称略)

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役 伊藤博之:

初音ミクには、二つの側面があります。一つは、歌詞とメロディを入力することで歌声を合成する音楽制作ソフトウェアとしての側面。もう一つは、そのソフトウェアのパッケージに描かれたキャラクターとしての側面です。

この二つが同時に備わったことで、初音ミクは、音楽・イラスト・動画など複数ジャンルの創作が同時多発的に巻き起こるムーブメントへと発展しました。

また、このムーブメントを支えるために、YouTube は重要な役割を果たしました。クリエイターにとって作品の発表の場であるだけでなく、作品を広める場であり、作者とファンがコミュニケーションする場であり、さらには作品から対価を得る場でもあります。この創作ムーブメントを支えるための、言わばエコシステムと言えます。

ファンの間で「ミクの日」と呼ばれる特別な日に Yoodle が公開されることをきっかけに、初音ミクとクリエイターの作品により多くの注目が集まれば、とても嬉しく思います。

ピノキオピー :

初音ミクとは、かれこれ 17 年来の付き合いになります。これまでは、こちらが作った楽曲に乗せて歌を歌ってもらうことばかりでしたが、一緒に並んで会話する、という初めての経験ができて楽しかったです。 こちらが話しているときにウンウンと頷いたり、驚いた表情を見せてくれるミクさんの姿も印象的で面白かったです。

今回の企画を通して、自分はこの創作文化のどんなところが好きなのか、そしてその一員として何をしていくべきなのかを、改めて考えるきっかけになりました。もともと僕は、自分が「面白い」と思って作ったものを多くの人と共有することが夢でした。YouTube で投稿を始めてからは、日本だけでなく海外でも楽曲を聴いてくださる方が増え、想像以上に広い範囲へと作品が届いていることを実感しています。

これからも、試行錯誤しながら、この創作文化の可能性をより良い方向へ広げられるような作品を作り続けていけたらと思っています。

SAWTOWNE : (こちらは、英語原文の和訳です)
初音ミクをフィーチャーした Yoodle が展開されると聞いて、本当に驚きました。海外で育つ中で、かつてボーカロイドはニッチな趣味でしたが、この数年間で私たちのコミュニティがこれほど大きく広がったことを改めて実感しました。尊敬する伊藤さん、ピノキオピーさん、DECO*27 さんと共にこのプロジェクトに参加できたことは、一生の宝物です。

将来的には、日本のボカロ界と海外のボカロ界の垣根がなくなることを願っています。「海外プロデューサー」という概念そのものが存在しなくなる未来を想像しています……!境界線なしに、みんなでコラボレーションできたら素敵ですよね。YouTube は誰にとっても非常に身近な存在なので、本来なら出会えなかったはずのアーティストを応援することが、かつてないほど簡単になりました。

YouTube のおかげで、自分のクリエイティブなビジョンを多種多様な人々に届けることができました。私の作品がこれほど多くの人々に共感してもらえたのも、YouTube のおかげです。さらに、YouTube は多くの新しい若いクリエイターたちを、急速にボカロファンへと変えてくれました……!その様子を見るのはワクワクしますし、ボカロ文化と初音ミクへの愛を共有できるこの機会にとても感謝しています。

(英語原文)

I was really surprised to hear that there would be a Yoodle project featuring Miku. Growing up, Vocaloid had always been a niche hobby overseas, so it really put into perspective just how far our community had come over all these years. I really respect all the participating members, Itoh-san, PinocchioP-san, DECO*27-san, so participating alongside them is something I will cherish from the bottom of my heart!

In the future, I hope to see the gap between JP and EN Vocaloid bridge together. I imagine a future where the concept of "Overseas Producer" simply doesn't exist anymore...! It would be nice if we all could collaborate without any boundaries. With YouTube being so accessible to everyone, it’s become easier than ever to support artists you otherwise wouldn’t be able to see.

YouTube has helped me showcase my creative visions to a wide variety of people. My art has been able to resonate with so many more people thanks to YouTube. Furthermore, it has rapidly converted many new and young creatives into Vocaloid fans...! It's exciting to see, and I’m so grateful for this opportunity to share the love for Vocaloid culture and Miku!

▼「VOCALOID(ボーカロイド/通称:ボカロ)」とは

本来の定義は、ヤマハ株式会社が 2003 年に開発した、歌詞とメロディー(楽譜情報)を入力するだけで楽曲のボーカルパートを制作できる歌声合成技術および、その応用ソフトウェアの名称および呼称。いまでは歌声合成ソフトウェア(VOCALOID 以外の技術を用いた同種のソフトウェアを含む)を使用した楽曲全般が「ボカロ曲」と呼称されており、音楽シーンにおいては「ボーカロイド」がひとつのジャンル名として用いられることがある。


*「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。