SKRYU、「みんなが歌えてこそヒット。エゴを捨てて周りを巻き込む」

SKRYU、「みんなが歌えてこそヒット。エゴを捨てて周りを巻き込む」

SKRYU が語る Foundry プログラムを通じた意識の変化と “お茶の間” への想い


世界中の注目の次世代アーティストを支援する YouTube のプログラム「Foundry」。Foundry 2025 に参加したアーティスト 3 組にお話を伺いました。

今回は、ラッパーの SKRYU さんが登場。幕張メッセでのワンマンライブの舞台裏から、YouTube ショートやライブ配信をきっかけに生まれた幅広い世代とのつながり、そして Foundry プログラムを通じて得た「周囲のプロのアドバイスに耳を傾ける」というマインドセットの変化などについて語っていただきました。

Skryu

1. アーティストとしての現在地とファンとの繋がり

—— 直近の 1 年間を振り返って、どのような 1 年でしたか?

1 番大きな出来事は、アルバムのリリースと、幕張メッセでのワンマンライブの成功でした。ここ数年はありがたいことに右肩上がりで、ライブの現場もファンの数も増え、非常に目まぐるしい生活を送っていました。

以前は、その激しいスケジュール感に流されそうになることもありましたが、最近では「半期に 1 回アルバムを制作し、ワンマンライブをして、その間にプロモーションを行う」という、アーティストとしての活動ルーティンが自分の中で確立されてきました。自身の戦い方が明確に見えてきたことで、「売れっ子ビギナー」から一歩抜け出せたような、非常に実り多い期間だったと感じています。

—— SKRYU さんのライブには、ヒップホップシーンでは珍しいほど幅広い年齢層のファンが集まっている印象があります。国内外のファンとのコミュニケーションで工夫していることはありますか?

年齢層の幅広さと、ファンの温かさを日々実感しています。先日、地元でライブを行った際も、友人の親族の中学生たちが初めて僕のライブを見て非常に喜んでくれました。彼女たちは普段、いわゆる長尺のミュージック ビデオを観る習慣があまりないそうなのですが、YouTube ショートをきっかけに僕の存在を知ってくれたそうです。若い世代に対するショート動画の影響力を改めて実感しました。それだけでなく、街中でも、幅広い世代の方々から温かく声をかけていただく機会があります。

初めて行った YouTube ライブ配信でも、デジタルを越えた温かいコミュニケーションが生まれました。配信中、視聴者の皆さんにコメントを呼びかけたところ、チャット欄が瞬く間に「🦀」(カニ)で埋め尽くされるという一幕がありました。僕のモチーフに因んだファンの愛ある演出だったのですが、画面越しであっても、コアなファンとの強固なつながりや一体感をリアルに実感できた最高の体験となりました。

僕には「お茶の間にヒップホップを届けたい」という強い想いがあります。これまでの人生は、決してコンプライアンスばかりを意識して生きてきたわけではありませんが、だからこその泥臭さやリアルな経験も、お茶の間には必ず響くと思っています。ヒップホップに対して少し「野蛮なイメージ」を持っている方にも、まずは僕を入り口にして、その楽しさを知ってもらいたいと考えています。

2. Foundry 2025 年版プログラムの振り返り

—— プログラム全体を通して、特に良かった点や印象に残っていることはありますか?

街中の大きな屋外広告に僕のビジュアルを出していただいたことは、まるで夢を叶えてもらったような感覚であり、非常に印象に残っています。

また、YouTube のスタッフから海外に向けて展開していくアドバイスをいただいたことで、「世界に向けてどうアプローチしていくか」を初めて本格的に考えるようになりました。これまでは日本語ラップという性質上、あまり海外の市場に自分から発信していこうとは考えていなかったのですが、視野を広げる素晴らしい機会となりました。

—— その意識の変化は、実際の楽曲制作やファンとの向き合い方にも影響しましたか?

非常に大きな影響を受けています。以前は自分がやりたいことや、「複雑でかっこいい曲を作りたい」というクリエイターとしてのプライドやエゴが強くありました。歌うのが難しい、レンジの広いメロディラインを作るのが僕のスタイルだったからです。

しかし Foundry プログラムを通じて、海外の人でも、小さな子どもでも口ずさめるように「メロディのレンジをあえて狭くし、単調でキャッチーでありながら抜群にかっこいいフックを作る」というアプローチを追求するようになりました。「みんなが歌えてこそヒットだ」と思えるようになったのです。

自分の音楽に期待を寄せてくれる人が急増した瞬間に、良い意味で自分のわがままやエゴを一度横に置き、とにかく多くの人に届けたい、歌ってほしいというマインドに変わりました。2025 年を経て、アーティストとして少し大人になれたのかもしれません。

3. これから挑戦したいこと

—— 新しく挑戦してみたい音楽スタイルや映像演出、さらなるグローバル展開など、今後の展望について教えてください。また、その中で YouTube に期待するサポートはありますか?

8 月 5 日にメジャー デビュー アルバムをリリースするのですが、今回のリード曲のミュージック ビデオでは、CG を全面的に取り入れています。これまではシンプルなミュージック ビデオが多かったため、これからはより効果的でインパクトのある映像表現でもっと遊んでみたいと考えています。ようやくこうした表現ができるところまで来れたな、という実感もあります。

また、自身のキャラクターやストーリーを伝える上で、YouTube ならではのコラボレーションや映像発信は、今後も慎重に見極めつつ、さらに増やしていきたいと思っています。すでに様々なクリエイターとのコラボレーション動画が非常に高い再生数を記録しており、手応えを感じています。

グローバル展開や今後の活動に向けて、YouTube には引き続き「ライブ配信や動画を通じたファンとのグローバルな架け橋」としてのサポートを期待しています。定期的にファンと密なコミュニケーションを取れる場所があることは、アーティストのストーリーを国内外へ届ける上で非常に大きな力になると確信しています。

4. 次世代のアーティストやクリエイターに向けて

—— Foundry プログラムを通じて得たリアルな経験をベースに、これから YouTube を活用していきたいと考えている次世代のアーティストに向けてメッセージをお願いします。

クリエイティブを作る側は、どうしても「自分の作品に一切干渉されたくない」「周囲のアドバイスがノイズに聞こえてしまう」という頑ななマインドになりがちだと思います。僕自身、フリースタイルからキャリアを積んできた身として、まさにそのような時期がありました。

しかし、この Foundry という素晴らしいプログラムに参加し、自分よりもその道のプロである周囲の方々からのアドバイスを、一度すべて受け入れて力を借りてみる。これが、結果的に一番自分のステージを上げてくれるのだと気づきました。

1 人で凝り固まって戦うのではなく、多くの意見を吸収して自分からアウトプットする。そうすることで、自分の楽曲でありながら周囲の誰もが喜んでくれて、結果的に大きな渦を巻き起こせるようになります。「自分のクリエイティブに触れられたくない」と頑なになっている方にこそ、とにかく一度、周囲のアドバイスに耳を傾けてみることをおすすめしたいです。

Foundry 2026 申し込み

Foundry は世界中の注目の次世代アーティストを支援する YouTube のプログラムです。2026 年の募集にはこちらからエントリーいただけます。

アーティスト プロフィール

愛媛県の大街道サイファーを受け継ぎキャリアをスタート。数々のMCバトルでの優勝経験を持つSKRYUの真骨頂は楽曲とライブにある。そんなSKRYUの楽曲はどこか懐かしさを感じるダンサブルなサウンド、生活感のあるリリック、ラップ、メロディー、ハーモニーを自在に操る "小気味良いスタイル " を十八番とし、癖のある Grooveと独特の世界観が好評価を得ている。ライブパフォーマンスにも定評があり、ヒップホップアーティストとしては前例の無い幕張メッセ国際展示場ホールでのワンマンライブを開催。さらに自身初のZepp Tourを大成功させ、ぴあアリーナMMでの2days公演発表と、次々と大規模会場でのライブを行う数少ないアーティストとして存在を表している。

YouTube Music の「Presenting SKRYU」プレイリストで SKRYU の楽曲を聴こう。