muque、「映像と楽曲が 100% マッチした時にすごいものができる」
muque が語る、YouTube を通じたグローバルな繋がりと作品へのこだわり
2026年 8月 3日
世界中の注目の次世代アーティストを支援する YouTube のプログラム「Foundry」。Foundry 2025 に参加したアーティスト3組にお話を伺いました。
今回は、 muque の Asakura さん、takachi さん、Kenichi さんです。データ アナリティクスを活用した YouTube 運用や、世界中のファンとのつながり、そしてミュージック ビデオへの強いこだわりについて語っていただきました。
—— 直近の 1 年間を振り返って、どのような 1 年でしたか?
takachi: これまではがむしゃらに活動してきましたが、関わる方やファンが増えたことで、自己満足だけではなく、色々な人の思いを考えながら試行錯誤することが増えた期間でした。最近では数百人規模の地方のライブハウスを回るツアーを行い、ファンと近い距離で向き合うことができました。現在は初めてのアジアツアーを実施しており、海外でも私たちの音楽を聴いてくれている多くのファンがいることを現地で実感しています。
—— プログラム全体を通して、特に良かった点や印象に残っていることはありますか?
takachi: 一番の収穫は、YouTube のデータを活用できるようになったことです。これまでは高評価数や視聴回数しか見えていませんでしたが、「この楽曲はスキップ率が低い」「韓国でよく聴かれている」といった詳細のデータを知ることができました。データを見て「じゃあ、すぐにショート動画を撮ってみよう」と、その日のうちに行動に移すなど、意識が大きく変わり、自分たちで運用したいという気持ちが強くなりました。
YouTube ショートなどを投稿すると、海外のファンからのコメントが非常に多いことは、Foundry に参加する前から分かっていましたが、YouTube のライブ配信でアゼルバイジャンの方からコメントをいただいて、「どうやって私たちのことを知ってくれたんだろう」と驚いたこともありました。アニメ『ONE PIECE』のエンディング主題歌を通して知ってくれたファンも多いようで、アジアツアーに『ONE PIECE』の T シャツを着て来てくれた方もいました。
動画を見てくれている方には、アメリカや、台湾や韓国などのアジア圏のファンが多いので、英語や韓国語の字幕を付けて投稿する工夫もしています。
Asakura: 海外のライブで話す際には、現地の言葉がわかるファンの方に通訳をお願いすることもあります。ライブ配信では、自らコメントを促すような発言をして、ファンの方々との双方向の対話を意識するようになりました。
Kenichi: 直近では、「DARK GAME」というミュージック ビデオのショート動画で、視聴者の 8 ~ 9 割をインドネシアの層が占めていたことがあり、驚きました。
あとは、個人的には、渋谷スクランブル交差点の巨大広告に掲載していただいたことが大きな夢の一つだったので、とても印象に残っています。ファンの方が広告のショート動画を撮って SNS に上げてくださり、それがコミュニケーションにも繋がりました。
—— 新しく挑戦してみたい音楽スタイルや映像演出など、今後の展望について教えてください。
Asakura: ミュージック ビデオについて、メンバーで話し合いはしつつも、まだ完全に納得できるものができていないと感じています。今後はただ単に映像の質を上げるというだけではなく、より自分たちが納得のいくものを求めていきたいです。
takachi: 「Level Up」のミュージック ビデオには Gemini を活用したのですが、挑戦してみて楽しかった反面、AI の難しさや課題も正直感じました。人間にはできない表現を楽しめる一方で、AI 特有の人間離れした動きに違和感を覚えることもありました。時代が進めばこうした表現も当たり前になるかもしれないので、今後も慎重に、AI を使った新しいことには挑戦してみたいです。
楽曲においては、常に新しいことに挑戦しつつ、初心に戻ってキャッチーで聴きやすいもの、でも世の中にまだないサウンドや言い回しを追求していきたいと思っています。
—— 映像に対して並々ならぬこだわりをお持ちですが、その理由は何でしょうか?
takachi: 視覚的情報の強さは圧倒的で、映像によって楽曲の聴こえ方は全く変わります。ファッションやメイク、映像の質感などのすべてが音と繋がっていないと、どこか 1 つでもちぐはぐになった時にダサく見えてしまいます。だからこそ、その「統一感」を大事にしていますし、映像と楽曲が 100% マッチした時にすごいものができると信じて、みんなで突き詰めています。
—— これから YouTube を活用していきたいと考えている次世代のアーティストに向けてメッセージをお願いします。
Kenichi: Foundry は、本当にありがたい機会でした。YouTube のアナリティクス データについて直接お話しできたことは、私たちにとって大きな一歩でした。与えられた機会の中でどれだけ会話を重ね、次のワクワクに活かせるかが大事だと思います。
takachi: センスを磨けば磨くほど、大衆から理解されにくく少数派になってしまう可能性があります。本当にセンスが良くても評価されずに苦しんでいるアーティストもたくさん見てきました。多くのファンに伝えるためには尖りすぎるのではなく、上手に向き合いながら「バランス」を突き詰めていってほしいです。
Foundry は世界中の注目の次世代アーティストを支援する YouTube のプログラムです。2026 年の募集にはこちらからエントリーいただけます。
Asakura(Vo&Gt)、takachi(Track make&Dr)、Kenichi(Gt)による福岡在住の3ピースバンド。
muqueの楽曲はドラマーでありながらトラックメイク/アレンジを手がけるtakachiとトップライン/作詞を担当するAsakuraを中心として制作される。US、UKに留まらず、ASIANグローバルビート含むワールドワイドな音楽を好むtakachiの同時代性の高いトラック、Asakuraが紡ぐ抒情的な詞世界とどこか和を漂わせるメロディーラインがその最大の魅力。そんな楽曲がAsakuraによるエモーショナルなヴォーカリゼーションにより独特の世界観を作り出す。福岡在住ながらその活躍は全国的なものとなり、日本テレビ系列「バズリズム02」内コーナー「今年コレがバズるぞ!2025」にて1位を獲得。フジテレビ系列「めざましテレビ」へのインタビュー出演や、日本テレビ系列「THE MUSIC DAY 2025」に生出演を果たすなど、破竹の勢いを見せている。バンド名のmuqueは、フランス語で音楽という意味の「musique」と日本語の「無垢」という言葉をかけたもの。無垢は穢(けが)れのないという意味で、穢れのない音楽(muque)=周りに影響されず、自分たちのやりたい音楽を作り続けたい、という思いが込められている。
YouTube Music の「Presenting muque」プレイリストで muque の楽曲を聴こう。